【ITコンサルタントがおくるDX推進コラム-空を仰げば-】
第10回:私の脳活動データを「D-Planner」に提供してきました!

第10回:私の脳活動データを「D-Planner」に提供してきました!

いつもお世話になっております。IT コンサルティングサービス部の空井(ソライ)と申します。
DX関連の情報をお伝えさせて頂くコーナーです。今回は 10 回目。
皆様のDX推進の気付きになれば幸いです。

前回に続いて、クリエイティブをAIで評価・予測する「D-Planner®」(ディープランナー)に関するお話です。

「D-Planner」は「NeuroAI®」という仮想脳を用いて、クリエイティブを見たり聴いたりした人がどのように感じるのかを予測・数値化するクラウドサービスです。この「NeuroAI」は、実際にクリエイティブを視聴している人の脳活動データを学習させてつくっているのが特長です。
私は「D-Planner」のご説明の際に、「fMRIを使って脳活動データを取得しているんですよ!」とお話ししていましたが、具体的にどのように取得しているのかは知りませんでした。しかしついに、この私もfMRIという装置に入って、脳活動データを取得するという体験をしてきました!

●fMRIとは?
fMRIは、機能的磁気共鳴現象画像法(functional Magnetic Resonance Imaging)という、MRIの装置を使って脳の機能活動を計測する手法のことです。
大阪・吹田市のCiNet(脳情報通信融合研究センター)にあるMRIは、3テスラMRIというもので、秒単位で脳活動計測ができます。
今回はこのfMRIという手法を使い、どのように脳活動データを取得しているのかをレポートします。

●CiNet(シーネット)脳情報通信融合研究センターとは?
総務省所管の国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)に所属する研究組織です。
脳情報通信融合研究センターでは、「NeuroAI」の技術を社会実装するための取り組みを推進しています。
公共交通機関や大規模商業施設の空間感性評価、工場などの産業分野での活用でご興味のある方はカコムスまでお問合せください。

●準備
MRIは磁石のようなものなので、金属は身に着けてはいけません。結婚指輪を外し、メガネも外します。ド近眼の私はメガネ無しでは何も見えないため、金属のない検査用のメガネを用意していただきました。※自分の視力に合わせてレンズを調整してくれます。
また、機能性肌着の長袖シャツも磁気に反応するらしく、これも脱いで検査着に着替えました。

●装置に入ります
耳栓兼イヤホンをつけて、台の上に横たわります。目の動きを記録するアイトラッキングの装置をつけ、いざ装置の中へ。

●たくさんの動画を視聴します
目の前にモニタが見え、頭を動かさないようにしながら視聴します。このモニタは装置外に設置されており、約1m先にモニタが設置されているように見えるよう工夫されています。
動画は10分または5分のものを複数視聴しました。この間、ずっと脳活動データと目の動きのデータが記録されます。

準備から終了まで約2時間かかり、1日目のfMRIが終了しました。今回は4日間にわたってデータ提供を行い、2~4回目は3日連続で対応したため、さすがに少し疲れました。

●「NeuroAI」はこうして進化します
このように「NeuroAI」は多くの協力者による脳活動データを学習して進化しています。また、毎年新しいデータを取得しており、常に更新され続けています。そのため「D-Planner」も常に最新の状態を保ち、安心してご利用いただけます。
今回、脳科学の最先端に触れることができ、大変貴重な体験をさせていただきました。機会があれば、数年後に再びfMRIに入り、50歳後半の仮想脳の一部として活用いただければと思っています。


D-Plannerについて 詳しくはこちら
https://www.kacoms.co.jp/d-planner/

「NeuroAI®」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
「NeuroAI®」は、NTTデータ、NTTデータ経営研究所、ならびに国立研究開発法人 情報通信研究機構の産学連携により開発された技術です。
「D-Planner®」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。

配信日:2025年1月10日

空井 達也 / Tatsuya Sorai
応用情報技術者

大手電機メーカーのグループ子会社にて、人事・総務・経理・法務などの管理部門業務に約20年間従事。 給与計算・社会保険の実務を経験し、管理部門業務のプロセス改善やシステム化による改善を実施。 2015年にカコムス株式会社へ入社し、経営管理部の責任者として管理部門全般を統括。 その後品質保証室にてマネジメントシステム (ISMS、PMSなど) の運用改善を推進し、2019年より IT コンサルティング案件に従事。

こちらの資料もおすすめ!

バックオフィス業務改善のヒント・事例集

バックオフィス(管理部門)の業務改善に関するヒント・事例等をまとめています。 業務改善を進める際の切り口の参考となりますので、業務改善に取り組もうとされている方にお勧めです。

バックオフィス成熟度診断セルフチェックシート

「プロセス管理」と「情報共有・活用」の観点より5段階で成熟度を評価します。 自部門が組織としてどれくらいの成熟度レベルにあるのか、設問に答えて自己診断してみましょう。

弊社提供サービスについて

弊社提供サービスの詳細については、下記よりご確認ください。

導入事例

Power BI、データ分析、ITコンサル等に関する事例インタビューを公開しております。

ITコンサルティングサービス資料ダウンロード

過去事例の背景・課題・効果・成果物の一部等をご紹介しております。

課題やご相談事項等ございましたら下記フォームよりお気軽にお問い合わせ下さい。

その他のコラムはこちら