株式会社エイワハウジング様

コンサルティング導入事例 部門間連携と情報の精度を高めるルールづくり・定着化

株式会社エイワハウジング様
業種:建築・不動産
従業員数:~30名

POINT 事例のポイント

  • 表面的な課題(システムの不適合)ではなく、本質的な課題(不明瞭な業務ルール)の改善
  • 部門間連携の迅速化・正確化と業務スキルの偏りを改善

課題・ご要望

  1. 部門間の作業効率化を図りたい
  2. 属人化による業務の偏りが発生している
  3. 基幹システムを入れ替えることで解決したい

本質的な課題

  1. 役割分担や業務ルールに不明瞭な箇所がある
  2. 業務スキルレベルに個人差がある
  3. 情報共有のルールと仕組みが一部曖昧になっている

導入・効果

  1. 迅速・適切な対応が可能になった
  2. 正確な状況を社員全員が把握できるようになった
  3. 自社で改善活動を推進する足がかりができた

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PROFILE お客様情報

株式会社エイワハウジング様
業種:建築・不動産
従業員数:~30名
ご担当者様:
建築部 石川様、早坂様

大阪市内を中心に、約20年にわたり地域密着で新築住宅事業、不動産事業を手がけてきました。家づくりでは、ご家族それぞれの幸せを実現することを第一に、仕入れから設計、施工、販売すべてを自社一貫体制でご提供しています。真にお客様や社会の幸せとは何かを常に問い続け、挑戦し続けています。

PROBLEM 課題・ご要望

組織内の業務連携プロセスに課題を抱えておられました。顕在化していた課題の根本原因は何か。本質的な課題の整理とその解決施策の立案を弊社コンサルティングソリューション部門がご支援させて頂きましたので、ご紹介いたします。

システムに問題があるのか、それとも・・・

ご相談に至る経緯を教えて頂けますでしょうか?

複数部門で情報を共有する場面において、各部門での重複作業や、連携情報の漏れが発生している点に課題を感じておりました。
当初は、使っている「基幹システム」を見直すことで解決できるのではないかと考え、カコムスが提供するDecERPを検討したく問い合わせをしました。
しかし、実際にカコムスの担当者の方と話を進めていく中で、自社内の「業務ルール」が明確になっていないことが課題の本質ではないかと考えるようになりました。
このまま現行システムから新規システムへの入替えを進めても、顕在化している課題の解決に繋がらないばかりか、基幹システムの本来の目的である”迅速な経営判断”の基盤となる「データの正確性」も危ぶまれる状態であることが分かってきました。

そこで、まずは課題を正しく把握することが重要と考え、カコムスのコンサルティング部門にサポート頂きながら、社内の課題を改めて整理していくことにしました。​

ESSENCE 本質的な課題

課題を整理した結果、見えてきたものは何でしたか?

改めて、社内の業務状態を確認・整理していくと、まず、部門間の役割分担や業務受渡しルールに不明瞭な箇所がありました。そのため、過去の経験や記憶を基に調整を行っているところがあり、このことが連携時の重複作業や情報欠落の本質的なリスク要因となっていました。
また、連携業務にかかるスキルレベルにも個人差があり、結果、一部の社員に業務が集中する状況を生み出していました。
さらに、共有すべき情報を簡単かつスムーズに閲覧するためのルールや仕組みが曖昧であったため、BIツールなどによるデータ可視化が有効であると考えられました。

これらの本質的な課題を踏まえて、カコムスより今後の具体的な対応施策を提案頂きました。
大まかには、以下の3つのフェーズに分け、無理なく段階的に推進できる形となっていました。

フェーズ1:業務効率・品質向上を目的とした、部門間の業務連携に関するルールづくり
フェーズ2:情報共有・可視化・活用を目的とした、社員全体へ情報を届ける仕組みづくり
フェーズ3:人材育成を目的とした、新しい仲間に業務ルールを伝える枠組みづくり

EFFECT 導入・効果

対応施策により具体的にどのような効果を実感されましたか?

業務ルールとあるべき役割の明確化により、当初課題であった重複作業や情報欠落を抑制でき、迅速・適切な対応が可能になりました。 副次的な効果として、業務ルール未整備による迷いや調整の手間といったストレス要因を削減することで、働きやすい職場づくりや社員満足度の向上にも繋がっています。

また、データ登録ルールを定めて運用し、BIツールを活用して見える化することで、会社全体や他部門の正確な状況を社員全員が把握できるようになりました。 正しい情報を必要な時に得られることは「自分で考えて動くことができる人材」が育つ地盤となります。

さらに、業務ルールを継続的に改善する組織を発足させることで、自社で改善活動を推進する足がかりができました。
業務スキルの個人差は一朝一夕に埋まるものではありませんが、上述の社員全員が必要な情報を得られる地盤の活用と、業務ルールの伝達・更新を継続的に行うことで、今後は新入社員、中途採用社員の早期戦力化を実現し、全体的な業務スキルの底上げができると考えています。​

FUTURE 今後の展望

今回得られた課題解決ノウハウを自分たちのものに

最後に今後の展望をお聞かせいただけますでしょうか?

今回、当初想定していた「基幹システムの入替」ではなく、運用ルールの見直しや、基幹システムに入っているデータの見せ方を工夫することで、顕在化していた課題の解決を図ることができただけでなく、データの正確性を向上させることができました。
客観的に現状を整理することで、本質的な課題解決に繋がる結果となり、十分に課題を整理しないままシステム入替を進めなくて良かったと感じています。
今回サポート頂く中で、課題の整理や解決の進め方についても学ぶところがありました。今後はこの経験も活かしつつ、より積極的に自社での継続改善を進めていきたいと考えております。

担当より一言

エイワハウジング様は、外部リソースを活用して課題解決のスピードアップを実現するだけでなく、課題解決の進め方を積極的に学ぼうとする姿勢をお持ちの会社であり、 お客様プロジェクトメンバーも改善意識・当事者意識が高く、自らが会社を良くしようと動いてらっしゃる姿に感銘を受けた次第です。
今回のプロジェクトにより発足した”業務ルール改善組織”が継続運用され、さらなる改善が進んでいくよう、引き続きご支援させていただきたいと思っております。

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