【ITコンサルタントがおくるDX推進コラム-空を仰げば-】
第17回 バックオフィス部門で働くみなさんへ

第17回:バックオフィス部門で働くみなさんへ
いつもお世話になっております。IT コンサルティングサービス部の空井(ソライ)と申します。
DX(デジタルトランスフォーメーション)関連の情報をお伝えさせて頂くコーナーです。
今回は 17 回目。皆様のDX推進の気付きになれば幸いです。
バックオフィス部門(人事・総務)のAさんに業務課題についてヒアリングした際、次のような不満を漏らしていました。
●他部門より評価が低い
会社の業績の良し悪しによって賞与の支給率が変わるのだが、常に営業部門や事業部門のほうが支給率が高い。
営業部門や事業部門のほうが、売上・利益に直結しているという考えから、「コストセンター」であるバックオフィス部門
の支給率は、いつも低めに抑えられている。
●現場部門にマウントを取られることがある
営業担当者に「俺たちが、お前らの飯を食わしてやっている」と言われたことがある。
法的に定められていることや会社としてやるべきことを、現場部門にお願いしたにも関わらず言われた一言。
●人が足りないのに、増やしてもらえない
事業拡大、法改正等により業務の種類や量が増えていたにも関わらず、自部門に新人を入れてもらえず、
入社6年目になっても部門で最年少の社員だった。
毎日残業し、年に1回も有給休暇を取らずに頑張るしかない。
このAさん、実は25年前の私のことです。
当時の私は、不満を抱えながらも「仕方のないこと」とあきらめ、我慢しながら業務をこなしていました。
令和の時代に働くみなさんも、同じような不満を抱えているのではないでしょうか。
もしそうなら、バックオフィス部門で働く環境は25年経っても変わっていないのかもしれませんね。
不満を抱え、我慢していた過去の私に、今の私からアドバイスできるのなら、こう言いたいです。
■ バックオフィス部門の業務を、他部門に知ってもらおう
バックオフィス部門は「どのような業務をどのような思い・考えで推進しているのか」を他部門に知ってもらい、
自部門の存在価値や意義を理解してもらいましょう。
例えばポータルサイト等で、毎月1回、バックオフィスの業務やメンバーを紹介する記事を配信してみてはいかがでしょうか。
誰もが「自分が一番大変な思いをして仕事をしている」と考えがちなので、相互理解を深めることは重要です。
これにより、不毛なマウントが無くなり、評価も変わってくるはずです。
■ 業務量を定量的に示そう
「忙しい」や「残業時間が多い」という言葉だけでは、バックオフィスの業務量を他部門や経営層に伝えることはできません。
どの業務に何時間かかっているのか、できるだけ詳細にタスクを分解し、計測・記録して実態を定量化しましょう。
最初は、大まかな業務の単位でよいので、毎日の業務終了時にExcel などに時間を記録してみましょう。
最低1ヵ月、できれば3ヵ月継続することをお勧めします。
所定労働時間を超える業務が何時間あり、その業務をこなすためには何人(人月)必要なのかを見える化することで、
上司や経営層に人不足の深刻さを理解してもらえるはずです。
過去の私のように我慢しながら働くバックオフィス部門の方が少しでも減り、
DX推進といった、より付加価値の高い業務に注力できるようになることを願っています。
空井は、バックオフィス部門で働くみなさんを応援しています!
配信日:2025年9月2日
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