国立大学法人 神戸大学様

VRmillion導入事例 学術的コミュニケーション能力向上・人的ネットワーク構築の場の継続提供に向けて

国立大学法人 神戸大学様
業種:学校・教育
従業員数:1001名~

POINT 事例のポイント

  • バーチャルイベントを活用した研究発表会の取り組み
  • 超短期間でのイベント開催を実現

課題・ご要望

  1. コロナ禍で リアル開催が困難な状況、開催形式を悩んでいる
  2. 学生のプレゼンスキル向上・コミュニケーション活性化・学生同士の横のつながりを作りたい
  3. 最新のVRシステムに触れる体験をしてほしい

導入・効果

  1. 1ヶ月を切る準備期間にもかかわらず、スピーディにバーチャル開催の準備ができた
  2. バーチャル開催にすることで聴講生の参加率も想定より増加した
  3. 発表者が直前まで創意工夫でき、より深い議論や学生同士の横のつながりづくりができた

バーチャルイベントプラットフォーム
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(平日9:00~17:00)

PROFILE お客様情報

国立大学法人 神戸大学様
業種:学校・教育
従業員数:1001名~
ご担当者様:
神戸大学 キャリアセンター 特命准教授 津坂 優子 様
株式会社 神戸ITパートナーズ 代表取締役 岩崎 学 様

神戸大学は、建学の理念「学理と実際の調和」・「真摯・自由・協同」の学風のもと、中長期ビジョンである『知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点』を目指して、様々な取組を進めています。
神戸ITパートナーズは、「事業の共創」を理念とし、お客様の課題解決に向けてWEB制作・VRを中心にITコンサルティング事業を展開しています。

PROBLEM 課題・ご要望

神戸大学様は、文科省「大学フェローシップ創設事業」やJST「次世代研究者挑戦的研究プログラム」に採択されています。 今回、文科省「異分野共創による次世代卓越博士人材育成プロジェクト」における、後期博士課程学生向けキャリアパス支援の一環として開催された【異分野共創研究発表会】にて、「VRmillion」を活用いただきました。
バーチャル開催に至った経緯や効果についてお話を伺いましたのでご紹介いたします。

発表会の相応しい開催形式を模索

【異分野共創研究発表会】(以下、発表会)とは、どのようなイベントでしょうか?

今回の発表会は「博士学生が異分野の研究者に対して、自らの研究内容を発表することで、異分野の研究者との学術的なコミュニケーション能力を身に付ける」、「学内の博士人的ネットワークを構築する」事を目的としています。
発表者は「異分野共創による次世代卓越博士人材育成プロジェクト」に選抜された博士学生約50名で、聴講者は博士課程前期・後期課程学生、研究員です。
発表者による研究発表と、発表者・聴講者による討論会という2部構成となっており、今回はバーチャル開催ということで、研究発表資料の「VRmillion」上への事前展示と、Zoomでの討論会開催といたしました。​

今回バーチャル開催形式を導入された経緯を教えていただけますか?

コロナ禍でリアル開催が困難な状況において、発表会の相応しい開催形式を模索しておりました。リアルでは深い議論ができる反面、会場準備やコスト負担が高く、場所・時間の制約で参加者も限定されてしまいます。一方バーチャル(オンライン)では開催場所を問わず大人数で集まれるものの、参加者の状況が把握しづらい・目が届きにくいなど、それぞれ一長一短があり悩んでいました。
そんな中、神戸ITパートナーズの岩崎さんより、バーチャルプラットフォーム 「VRmillion」をご紹介いただきました。
「VRmillion」ではアバターを操作するので、バーチャル空間内での人の動き(どの研究発表のブースに何人立ち寄っているかなど)を主催者側も一目で把握しやすく、バーチャル開催で懸念していた点がクリアできると考えました。また、プラットフォームとしての基本機能提供と併せて、ブースやアバターもテンプレートが準備されているので開催まで1か月の短期間でも準備が間に合う点も大きなポイントでした。

他にバーチャル開催に期待されていたことはありますか?

学生にとっても、バーチャルといった新たな技術に触れるよい機会になると思いました。「VRmillion」を活用する事で、新たに「最新のVRシステムを体験する」といった開催目的も増やせました。
目新しさのあるバーチャルイベントにする事で、学生の関心も集まりやすく発表会への参加率もあがれば尚いいなとの期待もありましたね。その点に関して、「VRmillion」がブラウザから簡単に参加できることも参加のハードルを下げることに繋がると考えました。
学生も普段は研究に没頭していて孤独感を感じる学生も多いので、気軽に学生同士の横のつながりができるようなきっかけのイベントになればとの思いもありました。​

EFFECT 導入・効果

短期間ながら非常に良いものができた

短期間で準備が間に合うかとのご心配もあったようですが、結果的にいかがでしたか?

開催まで1ヶ月もないタイトなスケジュールで間に合うかとの不安も正直ありましたが、発表会の開催目的の達成を目指して3者で事前打合せを実施し、まずは実施可能な内容にフォーカスする事を意識しました。
「限られた学生のみ入場制限」・「留学生向け英語表記」など、最低限求める要件を明確にすることで、要件確定から会場設営まで、スピーディに開催準備ができました。

バーチャル開催ならではの取り組みはありましたか?

発表会に先立ち「VRmillion」上に研究内容を展示し、聴講者が事前に閲覧できる期間を設けることで、予め発表内容への理解を深めた上で討論会へ参加できるようにしました。また討論会当日、より深い議論ができるよう、Zoom側で少人数ルームを設置するなど運営方法を工夫しました。
リアルでは直前変更は難しいですが、バーチャルでは会場設営を試した後、更に見やすくブースの配置変更や発表資料の差替えなど、直前まで改善する事ができました。神戸ITパートナーズさんやカコムスさんからの手厚いサポートもあり、結果的には短期間で非常に良いものができました。
実績としても、当初想定よりも聴講生の参加率もあがり、学生からも今回のバーチャル空間採用を喜ぶ声が上がりました。イベント後のアンケートでもポジティブな反響が多く非常に良かったです。

開催目的を達成・効果を実感

学術的なコミュニケーション能力向上の観点で、どのような効果が得られましたか?

学生のコミュニケーションやプレゼンのスキルを向上させるには、学生側が継続して経験値を増やせるよう、気軽に発表できる場を大学側も提供し続けることが重要と感じています。
「VRmillion」は開催準備やコンテンツ変更が容易であったため、より研究内容を深く理解してもらうための工夫を発表者自身が考えて実践することができました。
聴講生も、事前に「VRmillion」にて自分のペースで各研究発表内容への理解を深めておけたので、発表者が抱える課題に対して、このような解決策があるのでは?と積極的な提案に繋がっていました。例えば、漢文研究において作者の傾向を探れるようにテキストマイニングの応用を提案するなど、お互いが持つ知見や情報をそれぞれシェアするといった嬉しい場面も見受けられましたね。

学内の博士人的ネットワーク構築の観点ではいかがでしたか?

今回イベントを通じて、異分野同士でも研究で使うツールが似ている事がわかり、一緒にコラボしてみませんか?と、学生同士の横のつながりができるきっかけが生まれました。キャリア形成の観点でも、企業やアカデミアへの就職活動中・卒業後でも、学生同士の横のつながりは貴重な財産になるので、今回のイベントがきっかけとなったのは嬉しい効果でした。
神戸大学は、人文・理系問わず多様な学部があることを強みとしていますが、私自身も発表会を通じて、様々な研究テーマに関する知見を一気に増やす事ができて、大変刺激を受けました。

FUTURE 今後の展望

VRmillion活用のワークショップ開催、学生同士のコミュニケーションハブに

今後の展開や展望をお聞かせください。

文科省やJSTプロジェクトや神戸大学ビジョンでも、数理・データサイエンティストの素養を持ち、卓越した学際領域で活躍できる博士人材の育成が求められております。プロジェクト採択機関のコンソーシアムでは、先陣の先生方からキャリア支援の成功例など伝授いただき本学の取組にも非常に参考になっていますが、博士学生のキャリア形成には課題も多く、研究テーマ毎の成功例やロールモデルなど継続して模索しております。

自らの研究成果がどのように社会課題や企業に対して貢献できるのか考え、コミュニケーションの受け手にわかりやすい資料作成・発信スキルを磨く為にはどうすればよいのか。 学生同士のコミュニケーションを活性化しながら、他の学生はどう工夫しているか等、気づきを得る事ができるようなコミュニケーションネットワークの構築を、採択プログラムの博士学生だけではなく、全学や他大学など更に範囲を広げて実施していくのも面白いと思っています。
今後は「VRmillion」を活用することで、そういったプレゼンスキルを磨く「場」を今まで以上に提供できればと考えています。

ありがとうございます。貴校の目指す姿を実現するために、弊社に期待することがあれば教えてください。

「VRmillion」テーマのワークショップも実施したいと考えています。プレゼンスキルを磨くための「場」を提供するだけでなく、「VRmillion」の機能概要・操作などバーチャルやIT関連の経験値を増やす機会や、企業の方々と接する機会の提供に向けて、神戸ITパートナーズさん・カコムスさんと「共創」を進めていければと考えています。
今回は Zoom併用でしたが、バーチャル空間上でアバター操作でのウォークスルーを体験すると、やはりバーチャル空間上でコミュニケーションを取りたいなと感じました。学生からのアンケートでも積極的なコミュニケーションを求めていましたので、次回はぜひ、Live配信や音声チャットなどUpdateされた「VRmillion」で、更にコミュニケーション活性化できる楽しいイベントにしましょう。

担当より一言

リアル開催が困難な状況、今回の開催目的や今出来る事にフォーカスしたスピーディな開催の実現に、プラットフォームとしての強みを活かせたこと嬉しく思います。 今取組は、神戸大学様・神戸ITパートナーズ様・私共「One チーム」で実現できたと実感しております。
「VRmillion」はバーチャルプラットフォームとして進化を続けてまいります。 今後も、企業との交流会での活用や、遠方の他大学の先生・学生の方々との連携イベントの場、そして「コミュニケーションハブ」として等、キャリア形成に向けた支援の強化に「VRmillion」をお役立ていただければと願っております。

バーチャルイベントプラットフォーム
「VRmillion(ヴァーミリオン)」に関するお問い合わせ

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