【ITコンサルタントがおくるDX推進コラム-空を仰げば-】
第5回:データ活用 はじめの一歩
				
   第5回:データ活用 はじめの一歩
       いつもお世話になっております。IT コンサルティングサービス部の空井(ソライ)と申します。
       DX関連の情報をお伝えさせて頂くコーナーです。今回は 5 回目。
       皆様のDX推進の気付きになれば幸いです。
       
       みなさん「DX疲れ」は出ていませんでしょうか?
       
       「いやいや、そもそも自社ではDXなんて何も取り組めてないよ」
という方もいらしゃるかもしれません。
       本質的なDXを進めようとすると、かなり労力がかかり尻込みしてしまうのも無理はないと思います。
       
       そこで、ご提案です。まずはデータ活用から始めてみませんか?
       「また何か新しいアプリやツールを導入するの?」と思った方、そういうわけではございません。
       みなさんおなじみの「Microsoft Excel」の「ピボットテーブル」という機能を使いましょう、というお話しなのです。
       
       統計的な情報は把握できていませんが、私の肌感覚では「ピボットテーブル」を使いこなせている人は
       Excelユーザーの半分以下ではないかと思います。
       せっかくExcelを使っているのに「ピボットテーブル」を使っていないのは「もったいない」ので、
       まだ「ピボットテーブル」を使ったことがない方は、是非続きをご覧願います。
       
       さて、Excelの「ピボットテーブル」は、データ分析において非常に有用なツールです。
       
       1. データの集計と可視化
       膨大なデータから必要な情報を簡単に集計できます。
       売上データ、顧客データ、人事データ、財務データなどを組み合わせ、集計して、
       傾向やパターンを把握することができます。
       
       2. 柔軟なデータ分析
       データの切り替えやフィルタリング(抽出)が簡単にできます。
       例えば、特定の期間や商品カテゴリーに絞ってデータを分析したり、異常値を検出したりできます。
       
       3. ダッシュボードの作成
       ダッシュボード(様々な情報を一つにまとめたもの)を作成すれば、経営者やチームメンバーが必要な情報を一目で把握できます。
       集計表だけでなく、グラフやチャートを組み合わせて、ビジュアルレポートを作成することができます。
       
       そして、私が「ピボットテーブル」をお勧めする最大のポイントは、「データベースの基本が自然に学べる」という点です。
       
       「ピボットテーブル」を使っていると上手く集計できない場面がでてきますが、その原因を探ると参照元となるExcelシート内のデータの持ち方(データ形式など)に問題があることに気づくことができます。
       また、集計したいデータ項目が別のExcelファイル内にある場合、どうやって繋げればいいのか考えることになり、データを繋げることの重要性を理解できます。
       
       私自身、約25年ほど前から「ピボットテーブル」を使い始めたおかげでデータベースの基本を学ぶことができ、その後様々なITシステムの導入プロジェクトで活かすことができました。
       (当時は、人事部門で給与処理や社会保険の業務をしていました。)
       
       昨今「リスキリング」(職業能力の再開発、再教育)という言葉も目にしますが、いきなり難しいことにチャレンジするのではなく、目の前にあるExcelを使って、データ活用の第一歩を踏み出しませんか?
       「ピボットテーブル」を学ぶことにより、Power BI 等のBIツールの導入や、DWH(データウェアハウス)の構築に繋げることができ、データドリブン経営の実現に向けて進むこともできます。
       
       さあ、いつも使っているExcelデータを開いて「ピボットテーブル」のボタンをクリックしましょう!
       
       配信日:2024年3月29日
       
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