港製器工業株式会社様

DecERP導入事例 『成長』を止めない、柔軟なシステムづくりを実現

港製器工業株式会社様
業種:製造
従業員数:101~300名

POINT 事例のポイント

  • 『外貨』の対応が必要となり、グローバルに管理できる販売管理システムへ
  • 既存業務を徹底して棚卸、さらなる業務効率化を目指したシステム設計を実践

課題・ご要望

  1. 外貨対応が必要、新たな販売管理に求めるものはグローバルな対応
  2. 機能拡張を見据えて、柔軟に進化を続ける販売管理システム導入
  3. 現行業務の負担を楽にする設計・思想を持った技術者

導入・効果

  1. 属人化した業務をシステム化へ切り替え
  2. 部署や担当者単位で細かな制御を行い、画面を統制
  3. 社内専門用語を統一し、帳票を含めたシステム管理の最適化コミュニケーションの充実

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(平日9:00~17:00)

PROFILE お客様情報

港製器工業株式会社
業種:製造
従業員数:101~300名
ご担当者様:
代表取締役社長 岡室昇志様
総務部 浜渦英揮様

「イメージをスピード実現する達人として、共に未来を創ります。」という理念に基づき、常にお客様の求めていることやお困りのことに対して、その本質を見抜き、お客様の期待する以上の提案をすることを心がけている。日本有数の海上コンテナの固縛金物を取り扱いされる企業としてオンリーワン商品もご提供され、「安全」をテーマにしたものづくりを半世紀以上成長を止めることなく実践されている。

PROBLEM 課題・ご要望

販売管理システムの刷新、「外貨」への対応が必要な背景からオープンソースERP「iDempiere」の導入​を決定されました。その導入過程にはどのような課題があったのか、また業務改善に向け工夫した点など​従来のシステムを構築担当もされました代表取締役社長および移行ご担当者様へお話を伺いました。

「ドル」を「円」に変換、グローバルな視点を持ちながら柔軟に対応できる将来を見据えたシステム更改を目指して

導入に至る経緯を教えていただけますでしょうか。

発端は従来の販売管理システムに関するサポート終了にありました。しかし、それ以上に外貨対応ができるよう次期システムには期待をしていました。その主な理由としては従来の業務では「円」へ変換する作業が非常に労力のかかるもので、たとえば明細が10行あればその単位で計算をして置きなおすといった作業が発生していました。また、リアルタイムでのデータ分析なども視野に入れて機能を拡張できるシステムへ入れ替えたいという狙いもありました。

選定ポイントはどのようなところでしたか?

現行の業務を理解していただきながら、先述しているような改善したい内容を明確かつ具体的に提案できているかという点は大きな評価軸となりました。また、もちろんですがコストも重要視していましたし、それ以上にシステムの将来性というか柔軟性についても大きなポイントでした。

上記の背景をふまえ、オープンソースERP「iDempiere」をご採用いただけたのは?

提案を含めた担当者がまずよかったですね。実現したい内容を十分に提案内容に盛り込んで説明してくれていたので安心してお任せできると判断しました。ほかにも、提案されたシステムのカスタマイズの考え方や、料金体系として「ライセンスフリー」である点は評価しました。実際、システム設計も導入コストを抑えながら柔軟に対応ができる点は発展性もあり進化を続けていけるシステムの設計であると納得して導入を進めることができました。

EFFECT 導入・効果

部署個別の展開から本社展開へ、注力したのはシステム管理の最適化

採用決定以降、導入に向けてはどのような動きをされたのでしょうか?

今回のシステム導入は一部の部署から個別に展開をはじめ、課題でもあった外貨への対応を中心に導入を進めていきました。その際にシステム移行担当者の変更などもあり、部署独特の業務なども多い中でのシステム設計には苦労しました。やはり属人化している業務も存在していたこともあって、業務の責任者はもちろんのこと、担当者からも綿密にヒアリングを行い、どうすることがシステム化のメリットとなるかシステム移行担当者のみならず全社一丸となって考えましたね。

システム化することでたとえばどのようなメリットがあると考えられましたか?

担当者とともに作り上げていくうえで、「本社」の業務にはないけども、「一部の部署(特定の担当者)」に必要な業務が明確になっていき、iDempiereでは同一の画面でも構成されるメニューを区分けできる点をメリットに感じました。たとえば、本社のメニューを100とした場合、一部署では50とするなど細かな設定を行えることで必要な業務だけに絞った画面を部署や担当者別に表示でき、取り扱う伝票も名前は「受注伝票」と同じでも計算のロジックは担当者に合わせて表示項目を切り替えることができるのはよかったですね。

そのようにして進めた結果、いかがでしたか?

業務で使いはじめてからは、帳票関連の統一を図る必要が出てきました。具体的には「課コード」という用語が3種類ほど呼び方があったのですが、理解を統一したいという思いがありました。そこで、「製造部門」という用語で統一し、正確に帳票が利用できるようシステムで一元管理することにしました。見直しをかけてからは専用帳票の活用も最適化でき、満足しています。(何度も打ち合わせを行い、納得するまでやり切りましたので大変でしたがシステム導入効果をとても感じる結果となりました。)​

FUTURE 今後の展望

柔軟な考え方が全社に浸透、進化を続ける体制へ

最後に今後の展望をお聞かせいただけますでしょうか?

システム導入の際に、全社一丸となり「どうあるべきか」考えることを徹底したこともあって現在は各部署の担当者からも改善要望や前向きな意見を以前よりも耳にする機会が増えたように感じます。今後はAIやRPAといった技術にも視野を広げて、システムも成長を繰り返しながら、より業務の効率化を実践していけるように取り組んでいくつもりです。新たな領域を広げながら将来のイメージをスピード感を持って実現し、お客様の未来をこれまでよりも共に創りだせる企業となるよう進化を続けていきたいと考えます。​

担当より一言

港製器工業様ではシステム導入がきっかけとなり、業務の見直しによる利用者の方の改善意識が高まっていった事が非常に印象的でした。業務と向き合う姿勢に貴社の更なる発展を感じ、その過程に弊社が微力ながらご協力できた事が非常に嬉しく思います。​

BeSpice DecERP include iDempiereに関するお問い合わせ

電話で問い合わせする
(平日9:00~17:00)