株式会社NTTフィールドテクノ様

DecERP導入事例 お客さまの安心・安全・信頼に『つなげる』ために

株式会社NTTフィールドテクノ様
業種:IT・情報通信
従業員数:1001名~

POINT 事例のポイント

  • 複雑で膨大なExcelのやり取りを簡素化する仕掛けづくりを実現
  • いまの進捗を正確に『見える化』することで、変更管理を確実なものへ

課題・ご要望

  1. 短期間にて、膨大な件数(10,000件以上)を切り替えるための対策
  2. 業務別に管理する複雑なExcelファイルの関連性を整理し簡素化したい
  3. 1件、1件の進捗を正確に把握するため、業務の「見える化」を実現したい

導入・効果

  1. Excelの手作業による業務を完全システム化へ切り替え、人的作業のミスを防止
  2. 情報を一元管理することで統制し、進捗管理を見える化
  3. 安心・安全・信頼されるシステムづくりへ、正確でスピード感のある業務対応を実現

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(平日9:00~17:00)

PROFILE お客様情報

株式会社NTTフィールドテクノ様
業種:IT・情報通信
従業員数:1001名~
ご担当者様:
ビジネス開発部門長 村上典男様、アライアンス推進担当 担当課長 丹波義則様

NTT西日本グループの設備系中核企業であり、フィールド、つまり屋外の情報通信ネットワーク設備をはじめ、一般家庭やオフィスのお客さまにいたるまで、通信設備・ICT環境の構築から開通、運用サポート、故障修理を一元的に担う。 NTT西日本の大規模な通信設備(通信ビル約4000、ケーブル約104万Km、電柱約617万本)や、サービスをご利用いただくお客さまを、西日本30府県の200を超えるフィールド拠点に展開する約18,000人の技術者集団が24時間365日、支え続ける。

PROBLEM 課題・ご要望

新しい回線への切り替え業務に関係する膨大で複雑なExcelファイルを管理するため​オープンソースERP「iDempiere」の導入を決定されました。その導入過程にはどのような課題があったのか、​また現在はどのように運用されているのかご担当者様へお話を伺いました。

お客さまの「安心・安全・信頼」を意識した仕組みへ、進捗を正確に「見える化」

導入に至る経緯を教えていただけますでしょうか。

発端は2年前の回線に関するマイグレーションです。切り替えへの対応は「オーダー処理」や「現地調査」など担当が分かれており、その連絡・指示などの際にはExcelを活用して連携していました。ただ、それぞれの担当が異なるため進捗管理が非常に煩雑で、かつ10,000件を越える膨大な案件の対応も必要でした。また、決められたフォーマットを利用するといった現行の運用を残すところは残しながら業務を簡素化することが急務でした。​

業務を簡素化するためのポイントはどのようなところでしたか?

業務を自動化できる範囲はRPAの導入が効果的と考えていました。それでも「人の手」を介して変更したり、確認したりする業務(たとえば工事日が決定していたが、スケジュールの組み直しとなった等)が残るため膨大なExcelファイルの更新・変更がいつ、誰が、どこまで行ったのか「見える化」できる仕組みをつくることがポイントでした。

上記の背景をふまえ、オープンソースERP「iDempiere」をご採用いただけたのは?

最初はAccessも視野に検討していたのですが、製品デモの中でたとえば権限設定や排他制御なども早く簡単に行えることが分かり、私たちが望んでいる速度感で開発を行う基盤となり得ると判断したことにあります。また、膨大なデータベースとして活用しながらも、担当毎に必要な既存フォーマットを個別にExcel出力でき、 1件1件の進捗を管理するために現在の工程がどこまで進んでいるか「見える化」する仕組みを提案してもらえた点は導入にあたり評価しました。​

EFFECT 導入・効果

18種類のExcel作成作業を7機能で解決、Excelの作成作業を完全撤廃するために

採用決定以降、導入に向けてはどのような動きをされたのでしょうか?

今回のシステム導入が決定する前からカコムスには相談をしていました。その際にはAccessでどうにかやりたいことを実現できないか模索していましたが限界もあると考え、まずは出来上がっていたプロト(試行段階)の業務分析、棚卸しを行うことからはじめました。また、どのようなExcelファイルを関連部署どうしやり取りをするかなど決定していないものもあったため、その都度適切な手段、進行すべき開発を決定しながら一緒に作り上げていきました。

作り上げていくなかでどのようなことを意識されましたか?

担当者とともに作り上げていくうえで、業務のトランザクションを考慮して設計しはじめる必要がありました。しかし、担当者はたとえば「データベース」や「リレーション」など仕組みに関することには不慣れな面もあり、その点を私たちが補いながら、最終は利用者となる担当者が理解しながら進めて作り上げていけるように意識していました。​

そのようにして進めた結果、いかがでしたか?

完成させたいイメージが膨らんだこともあり開発過程の後半からはカコムスの技術者が常駐してアジャイル開発へ切り替えています。その主な理由にはできる限り「自動化」できる業務を増やしたいとの思いがあったことや、そのアイデアを都度検証・確認して確かめながら完成させたいと考えたためです。また、最初から担当者も一緒に作り上げるという意識を持って取り組んだこともあり、私たち以外からも現行のExcel作成業務をなくし、システムで自動化(たとえば、長期滞留している案件をアラームで自動抽出するなど)できるよう考えてくれるようになり多角的な視点からシステムを作り上げることになりました。そのようにして進めた結果、これまでの担当者の人数を変更することなく、従来の案件数でいえば約1.5倍の業務量を対応することができるようになり、生産性も向上したうえで無事に2019年1月をもって切り替えを完了することができました。​​

FUTURE 今後の展望

視点を「開発」から「運用」へ切り替え、より充実したシステムへ

最後に今後の展望をお聞かせいただけますでしょうか?

率直に利用者にとって最適なシステムづくりを行えたと感じています。それは完成させるために十分な打ち合わせを利用者である担当者が直接考えながら行えたこと、またカコムスの技術者の方が話し合いの結果を最後までしっかり開発してくれたことにあると思います。今後は「開発」から「運用」へ切り替わります。そのためにはこれまで以上に利用する私たちや利用者がシステムを理解していく必要があります。カコムスには「運用」という新しい視点でも、継続して支え続けてもらえることを期待します。また、今回のシステム構築を参考に、他にも業務効率はもちろん、安心・安全・信頼をお客様に『つなげる』ことができる新たな提案も期待しています。

担当より一言

『改善』というキーワードを掲げられ、多くの試行錯誤を繰り返し実践したことで、明確なシステムイメージを​描かれ、今回のシステム導入を進められたことが成功への大きなポイントであったと感じています。これからも​貴社の業務に貢献するために邁進したく思いますので、今後ともご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

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(平日9:00~17:00)