【D-Planner®エバンジェリストが読み解く AI×デザインの現在地】
第3回:色を失ったポテチが教えてくれること

色を失ったポテチが教えてくれること

※当パッケージデザインは生成AIで作成した架空のイメージです。

このコラムのポイント

  • 「良いデザイン」と「売れるデザイン」は一致しない
  • 作り手の意図と顧客の受け取り方にはズレが生じる
  • AIを活用することで顧客の反応を事前に可視化できる
  • 感覚ではなくデータに基づいたクリエイティブ改善が重要

もし、いつものポテトチップスが突然モノクロになったら──あなたは手に取りますか?
最近、ある有名スナック菓子のパッケージがモノクロ化され、話題になりました。
「シンプルで洗練されている」と好意的に受け止める方がいる一方で、「おいしくなさそう」「安っぽい」と感じる方もいます。作り手の意図と、受け手の解釈は必ずしも一致しません。
この「ズレ」は、近年ではデータで可視化することが可能になっています。

顧客が感じる価値は想像と違う

例えば株式会社NTTデータが開発した、仮想脳 「NeuroAI®」 を用いて、クリエイティブへの知覚・印象を定量予測するクラウドサービス「D-Planner®」もその一つで、実際にカラー版とモノクロ版を分析すると、興味深い結果が出ました。
モノクロ版は「シンプル」「高級」「美しい」の印象度スコアが上昇し、好み/嗜好や広告効果でもカラー版を上回りました。

D-Plannerによる印象度、好み/嗜好、広告効果

指標 カラー版 モノクロ版
印象度 シンプル 2.958 3.233
高級 0.530 1.115
美しい 0.688 1.185
好み/嗜好 0.883 1.117
広告効果 1.451% 1.622%

アテンション(注目度)ではモノクロ版の方がロゴに注目されるようです。

D-Plannerによるアテンション(注目度) ヒートマップ


デザインとしての完成度は高まっています。しかし、好感度は約半減、購買意向は半分以下に急落しました。
原因は「おいしい」「食感」「香ばしい」といった味覚連想の弱まりと考えられます。
色は装飾ではなく、食欲や楽しさを喚起する”情報”そのもの。その情報が失われたことで、「買いたい」に届かなくなっていたのです。

D-Plannerによる好感度、購買意向、GAP

指標 カラー版 モノクロ版
好感度 12.811 6.731
購買意向 19.092 8.811
GAP おいしい 0.575 0.469
食感 0.604 0.527
香ばしい 0.484 0.409

AIで”感じ方”を可視化する

──この話、他人事でしょうか?
「デザインはきれいなのに、なぜかCV(コンバージョン)が伸びない」
「リニューアルしたのに反応が変わらない」
広告、LP(ランディングページ)、パッケージ、Webサイト。皆さんの周りでも、同じ”ズレ”が起きている可能性はありませんか。
そして、もう一つ。「このデザインで本当にいいのか」を、社内やクライアントにどう説明していますか。感覚や好みで議論が堂々巡りになる会議、担当者の一声でひっくり返る制作方針──こうした経験は、多くの現場で共通する悩みではないでしょうか。

感覚ではなくデータで改善する時代へ

D-Plannerを使えば、制作物が世に出る前に、顧客にどう受け取られるかをデータで確認できます。「好感度」「購買意向」「記憶定着度」「印象度」など複数の指標で、勘や経験に頼らない判断が可能になります。
社内提案やクライアント報告にも、根拠のある説明ができるようになります。
まずは1つ、気になるクリエイティブで試してみてください。
D-Plannerの無料分析では、弊社作成の分析レポートもご提供しています。
「感覚のズレ」が数値で見えた瞬間、制作の進め方が変わるはずです。
無料分析申込(D-Plannerページ)はこちら

配信日:2026年09月16日

課題やご相談事項等ございましたら下記フォームよりお気軽にお問い合わせ下さい。

その他のコラムはこちら