滝川第二中学校・高等学校様

Microsoft 365導入事例 ICTを活用した「個別最適化学習」を通し、社会で活躍する人材を育てたい

滝川第二中学校・高等学校様
業種:学校・教育
従業員数:31~100名

POINT 事例のポイント

  • 「理想の学校像」を実現するためのICT活用
  • その基盤となる、生徒用端末や授業用デバイス導入などのインフラ環境整備

課題・ご要望

  1. コロナ禍で授業のオンライン化が必要
  2. 中高一貫で使えるプラットフォームを用意したい
  3. 本校独自のGIGAスクール構想を実現し、他校との差別化を図りたい

導入・効果

  1. 生徒たちにとってベストな端末を選定
  2. 探求学習における共同作業の効率化・質の向上
  3. Surface Hubを活用し、遠隔でも柔軟な授業を実現

Microsoft 365に関するお問い合わせ

電話で問い合わせする
(平日9:00~17:00)

PROFILE お客様情報

滝川第二中学校・高等学校様
業種:学校・教育
従業員数:31~100名
ご担当者様:
メディアインフォメーションセンター 北垣様

兵庫県神戸市西区の私立中学校・高校。生徒が可能性にチャレンジするため、生徒の希望進路別に多様なコースを展開している。中学は「プログレッシブ数理探究コース」「I.U.E.知識実践コース」「エキスパート未来創造コース」、高校は「フロンティアコース」「Cコース」に分かれている。

PROBLEM 課題・ご要望

新型コロナウイルス感染症の流行に伴うオンライン授業のニーズの高まりや、文部科学省による「GIGAスクール構想」の提唱をきっかけに、滝川第二中学校・高等学校様はOffice365や生徒用端末としてSurface端末を導入されました。 導入に至る経緯や導入の効果、今後の展望について、ご担当者様へお話を伺いました。

情報化社会に通用する人材育成を目指して

Office 365や生徒用端末の導入を検討されたきっかけは何でしょうか。

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、授業をオンライン化する必要に迫られたことです。オンライン授業に取り組むにあたり、中高一貫教育を行う本校では、中学と高校で共有して使えるプラットフォームを用意したいと考えました。すでにOffice 365の無償オンライン版を使用していましたが、無償版ではサービスに不備が出ることもあり困っていました。特にメールサービスなどは、止まってしまうと混乱が生じるシステムの一つです。入試のことで大学と対外的なやり取りをすることもありますから。カコムスとも相談し、サービスの全てを有償プランへ移すことにしました。
また、文部科学省が「GIGAスクール構想」を提唱したことも導入のきっかけになりました。​

GIGAスクール構想に取り組もうと思った経緯をお聞かせいただけますか。

文部科学省からの「GIGAスクール構想」の通達を受けて、対応するからには本校独自の形式でGIGAスクール構想を実現し、他校との差別化を図りたいと考えました。
本校では、「生徒の情報リテラシーを底上げし、情報化社会に通用する人材を育てたい」というふうに考えています。この方針を実現するために、生徒がデファクトスタンダード(Windows、Word、Excel、PowerPointなど)を自由に使える端末環境が必要と考えました。
今、スマートフォンには慣れている生徒は多いですが、PCに馴染みがない生徒も大勢います。そういった生徒にも、将来のためにもぜひPCに慣れていってほしいと考えています。​

上記の背景を踏まえて、弊社の導入サービスを選定されたのはなぜでしょうか。

本校の要望に対して、プラスアルファの提案をいただけたからです。「本校が実現したいこと」を拡張してくれる会社だと感じ、カコムスにお願いすることを決めました。
実際、誠実かつ迅速に対応いただけたので、今回の導入を安心して任せることができました。導入時のコストについても、提示金額の根拠などをきちんと説明していただけたので納得感があり、信頼できましたね。また、担当者の知識が豊富で、IT関連のどんな質問に対してもはっきりと回答をいただけたのも有り難かったです。高いレベルでやりとりが可能な会社だと感じています。​

EFFECT 導入・効果

Surface導入の目的や効果、今後を見据えたネットワーク環境の構築

生徒用端末としてSurfaceを導入されたのはなぜでしょうか。

Office 365と親和性の高いWindows端末に絞って検討していたところ、カコムスの担当者からSurfaceを提案いただいたのがきっかけでした。 実際に様々な端末を比較検証してみて、Surfaceは他社の端末よりも頭ひとつ抜きん出ている 印象を受けました。軽さや薄さ、耐久性はもちろん、操作感やペンの精度など、あらゆる点で優れていると感じましたね。
またSurfaceは、キーボードはもちろん、タッチでも扱える端末なので、スマートフォンの扱いに慣れた生徒たちにとってベストな端末なのではないかと思っています。

Surfaceの中でも、Surface Pro 7(Surface Pro 7 +)、Surface Go 2の2機種を導入されましたが、この2機種を選定された理由をお聞かせください。

理由は二つあります。一つは価格面の理由です。コロナ禍の影響もあり、すでにPCを導入されているご家庭もあるため、各ご家庭のご予算に合わせてお選びいただけるよう、価格帯の異なる2機種を選定しました。
もう一つはスペック面の理由です。本校は中高一貫校なので、中学生の場合は最長で6年間端末を使用します。生徒が6年間快適に使用できよう、性能の高いSurface Pro 7を導入しました。一方で、高校生の場合は基本的に3年間の使用になるので、Surface Pro 7よりも手頃なSurface Go 2を選択肢として用意しました。Surface Go 2は小型なので机にもおきやすく、扱いやすいので、そういった好みで選んでいただくことも可能です。

Office 365やSurfaceの導入によって、どのような効果がありましたか。

生徒一人一人がOfficeアカウントと端末を持つことで、探求学習における共同作業の効率化・質の向上が実現しましたね。
もともとiPadを導入していたのですが、端末数が限られていました。そのため、1台を複数の生徒で共有したり、2クラスが同時に端末を使用できなかったりと、制約がありました。
それが今では、1つのPower PointやWordを複数の生徒が別々の端末から同時に編集することも可能になりました。休日に生徒がTeamsで話し合い、ファイルを編集していることもあります。結果、アウトプットを完成させる速度が上がりましたし、内容も濃くなっていると思います。​

Microsoftが提供している大画面のデバイスで、遠隔MTG用デバイスとして、また電子黒板としても使用可能なSurface Hub も1台導入されましたが、こちらはどのように活用されていますか。

主に授業で活用しています。例えば、先生の端末をSurface Hubに表示して授業を行なったり、複数の先生が遠隔でコラボレーションしたりして授業をすることもあります。従来の電子黒板に比べて非常に高性能だと実感しているので、これからも柔軟に使い方を模索していきたいです。​

ネットワーク環境も強化されていますが、その目的をお聞かせください。

目的は、「多数同時接続」に耐えうる堅牢なネットワークを構築することです。本校で生徒が一人一台端末を使用する場合、中学・高校合わせて約1200台の端末が同時に通信することになりますから。今後、生徒が一人二台以上の端末を使用する可能性も見越して、余力のあるネットワーク環境を準備する予定です。 また、ネットワーク環境の強化はGIGAスクール構想の一部にもなります。そのため、少なくとも文部科学省が推奨するネットワーク要件は満たしておきたいという意図もありました。​

FUTURE 今後の展望

ICTを活用して生徒の個性を伸ばし、社会で通用する人材を育てたい

Office 365やSurfaceを今後どのように活用していく予定でしょうか。

現在は端末を自宅に持ち帰り、Teamsの課題機能を利用して宿題を行うこともありますし、講習のオンデマンド配信や、Office 365を使用して行事のライブ配信をする取り組みもあります。今後も生徒の自主性を尊重しつつ、Office 365やSurface活用の幅を広げていく予定です。例えば、生徒同士が自由にコミュニケーションを取れるように、Teamsのチャット機能を段階的に解放していこうと考えております。
生徒には、自分自身で「今やるべきこと」を判断し、端末を自由に活用してほしいと思っています。そのため、高校生では端末の使用ルールを緩めに設定しております。すでに、クラブ活動でも端末を活用しています。
​※中学校では、現在は授業内でのみ端末の使用が可能

ICTを活用することで、貴校が目指す理想の学校の姿を教えてください。

学校として、生徒が「やりたいこと」を自由に実行できる環境を準備していきたいですね。そのために、3つのフェーズを通してICT化を図っていく予定です。
フェーズ1では、生徒や職員が使用するインフラ環境の改善。これはちょうど今、完了した段階です。フェーズ2は通信エリアの拡充です。クラブ活動や野外学習で端末を活用するには、野球場やグラウンドなど、より広いエリアまで通信を行き渡らせる必要があります。そしてフェーズ3では、フェーズ1・2で整えた環境をより活かすために、職員用の端末や教室内のプロジェクターなど、教育に近い部分への投資をしていきたいなと。どういうふうな人間で、どのように社会で活躍していけるかを大切にした教育を目指し、ICTを生徒一人一人の成績・個性・強みを伸ばすためにも利用していきたいと考えています。
最終的な目標は、「個別最適化学習を通して生徒の個性や強みを伸ばし、社会で活躍する人材を育てること」ですね。個別最適化学習は、生徒の学力向上だけではなく、それぞれの生徒の強みを伸ばすため、例えばクラブ活動での個別練習メニューの作成など様々な方面に活かせるはずです。勉強以外の個別最適化学習にも、ICTを利用していきたいと考えています。
あらゆる観点で生徒の可能性を広げていく、ということを目標にしています。

ありがとうございます。貴校の理想を実現するために、弊社に期待することがあれば教えてください。

引き続き、本校の理想を実現していく際の手助けをしていただけたら、と思っています。先程のフェーズ2、フェーズ3を達成していくためにも、カコムスには今後もお手伝いいただきたいと考えています。これまで、他社から「実現できない」と言われたことも、カコムスは「こう対応したら実現できます」とプラスの発想で提案してくれました。もしもできないことがあったとしても、しっかりと理由を説明してくれるので安心感があります。この点がカコムスの魅力だと思いますので、今後も同じ対応を期待しています。

担当より一言

ICTを活用した「個別最適化学習」という大目標を掲げ、生徒のことを第一に考えておられる北垣様のスタンスに共感したところから、お付き合いが始まりました。
今回、その一環となるGIGAスクール構想のお取り組みをご支援させていただく機会に恵まれ、中高一貫で使えるプラットフォームやデバイスの導入、今後を見据えたネットワークの刷新プロジェクトなど、1年以上並走させていただきました。
引き続きICTの領域で「個別最適化学習」推進のお役に立てられるようご支援させていただきたく思います。
今後ともご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

Microsoft 365に関するお問い合わせ

電話で問い合わせする
(平日9:00~17:00)