【総務担当者がやってみた独学DXコラム】
第1回:Power Platformで○○○をやってみよう!
第1回:Power Platformで○○○をやってみよう!
ご挨拶
いつもお世話になっております。経営管理部の岩本と申します。
リーマンショックの真っただ中、カコムスに新卒で入社して以来13年あまり、
人事総務畑でずっと仕事をしております。
私は人文学部卒ということでプログラミングについて体系的に学んだことはありませんが、
IT企業も中は存外アナログにやってるというのもよくある話で、
そういった諸業務の改善に取り組む中で、VBAに手を出してみたり、
Microsoft 365の導入以降はPower Platformを使ってみたりしてきました。
門前の小僧も、検索エンジンなどに頼りながらなんちゃってで触っているうちに多少は経も読めるようになるもので、
今回はそんな私の経験から、純粋培養の管理部員でもMicrosoft 365のサービスやPower Platform等を使ってこんなこともできたよ!
という事例を数回に分けてご紹介したいと思います。
さて、どういった事例をご紹介するかですが、細々とした作業の自動化を個別にご紹介するのは、
それこそ検索エンジンで調べればいくらでも出てきそうですし、どうせなら一連のストーリーの中で、
Microsoft 365の様々なサービスをいろいろな形で活用したところをお見せしたいと考えました。
流れで参考にするもよし、パーツごとでも応用が利く、というのが理想です。
なにか適当な事例がなかったかしらと考えまして、
今回は社内で360度評価を実施したときの事例をご紹介したいと思います。
背景とやりたいこと
2021年のある日、弊社で管理職を対象に360度評価を実施することになりました。
世の中には様々な360度評価等を実施できるサービスが存在しますが、
なかなか費用が掛かるものです。
継続的に実施することが前提であれば最初からそういったサービスを用いて行うのもアリだと思いますが、
「一度試しにやってみよう」というレベルだったため、
なるべく手間とコストをかけずに内製で済まそうということになりました。よくある話ですね。。。
というわけで、具体的な実施方法を考え始めました。
まず評価結果の集め方ですが、最初はMicrosoft Formsを利用することを考えたものの、
そちらは早い段階で諦めて、Microsoft Excelで作成した評価シートを評価者毎にフィルターをかけて送付することにしました。
一人の評価者が同じ内容で評価者によって異なる複数名の評価をつけることになるため、
(Formsでもできなくはないものの)入力の利便性や集めた後の集計の取り回し、
グループ企業内での展開や経年実施の際のメンテナンスを考えるとメリットが薄いという判断です。
いまさらExcelでアンケート? 他にやり方ない? というセルフ心の声が聞こえてこないでもありませんが、
新古ではなく適したもの/使いやすいものをうまく使ってサクサク実現するのが重要なのだ、と思っておきます。
さて、この前提で実施にあたって必要な工程と利用できそうなサービスを整理すると、以下のようになりました。
- 送信リストを作成する
→ 人事データを元にPower Queryで加工する - 評価シートを個別に送付する
→ Power Automateで一斉送信する - 評価シートを提出してもらい、一か所に集める
→ Formsの添付ファイル機能でSharePointフォルダに集める - 集めた評価シートから集計を行い、個人用のレポートと全体傾向のレポートを作成する
→ Power BI Desktopでレポートを作成する - 全体傾向のレポートを経営陣に公開する
→ Power BI ProでWeb上に公開し、提出された内容が自動で反映されるようにする - 作成した個人用のレポートを被評価者に個別に送付する
→ 2と同じ
これでやっと全体像が見えましたので、次回からはそれぞれの工程を如何にして実現したかを、
具体的な操作方法や資料なども交えてご紹介してまいりますので、お楽しみに!
配信日:2022年11月28日