【BIコンサルタントが語るコンサルコラム】
第11回:全か半か

第11回:全か半か

いつもお世話になっております。コンサルティングソリューション部の長榮(ナガエ)と申します。
システム構築・IT・業務改善・業務改革に関する情報や、業務において日々感じていることを、 この場をお借りしてお話しさせて頂くコーナーです。今回は 11 回目。

今回も書籍から引用。アンドリュー・ハントさんは、アジャイルマニフェストの起草者です。


『 非難してもバグは直りません 』
誰かの後ろ指をさすのではなく、自分のできる解決策に注力しなさい。
大事なことは、意味のある成果をあげることです。
― 出典:アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣
― ヴェンカット・サブラマニアム、アンドリュー・ハント

お仕事をする上で、ずっと頭を悩ませている事象の 1 つに「全角半角問題」があります。
「全角英数の使用は止めるべき」と考えており、メールでも資料でも意識して使いません。
理由は明確。プログラムに紛れ込むと「バグの原因になる」から。
特に厄介なのが「全角スペース」。
見た目では判別が出来ず、かなり注意深くチェックしておく必要があります。

今年に入ってから、私が認識している内容だけでも、当部門で「全角スペース」に関する問題が 2 件も発生しており、 その内 1 件は不具合としてお客様からの指摘で発覚したものでした。これは大問題です。

常々、問題を解決する方法には、以下の 3 つを考えています。

  • ①問題が起きないように監視する。抑止力。
  • ②問題が起きないように防ぐ仕組みを作る。未然防止。
  • ③問題が起きた時に即気付く仕組みを作る。検知とアラート。


②については、「起きない仕組み」が上手く作れる問題なら、見逃しや不正も起きにくく、 作業者は特に意識することもなく自然に問題は解消されます。
③については、漏れないハンドリングの方法さえ見つかれば、組込みと通知は難しくないでしょう。
事後対応になりますが、問題を大きくするリスクを下げられます。ただ根本解決にはなりませんが。

悩ましいのは①です。可能ならば、この時点で大きく発生確率を下げておきたい。
「抑止力」と書くと、圧力・軍事・戦力・犯罪などのネガティブワードを連想してしまいますが、 文化・風土・雰囲気と読み替えて「醸成が出来ないものか…」と考えてしまいます。
結局は「先人の知恵」として語り継ぐしかないものか、あるいは、上手くいくもっとシンプルな解法があるのか?
パターンや原則、何らかの技術を採用するのではなく、自然に皆が意識して発生させない方法が…。

印刷してるだけなら良いのですが、今やデータは「交換する」時代です。
「見た目さえよければ中身は適当で OK でしょ?」では駄目な気がしています。

配信日:2021年10月15日

長榮 智和 / Tomokazu Nagae
ITストラテジスト / プロジェクトマネージャ / システムアーキテクト / PMP

2002年新卒入社。大手電機メーカー様の業務に長年従事。要件定義から開発/導入/運用/再構築と各フェーズを経験。 後半の10年程は、SCM・PSI領域の見える化(BI)業務にて PM・IT企画構想担当。中国(蘇州)・インドネシア(ジャカルタ)への海外出張も経験。 現在は、BI・IT コンサルタントとして、業務整理・業務改善・データ可視化などに携わっている。

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