【BIコンサルタントが語るコンサルコラム】
第34回:背景や理由って超大切

第34回:背景や理由って超大切

いつもお世話になっております。IT コンサルティングサービス部の長榮(ナガエ)と申します。
システム構築・IT・業務改善・業務改革に関する情報や、業務において日々感じていることを、 この場をお借りしてお話しさせて頂くコーナーです。今回は 34 回目。

PG だった頃、概要や仕様の説明を受けて「これ何の為に作るんだろう?」と疑問が出た時は、 上司や先輩に確認を行ったものでした。「ゴチャゴチャ言わんと、さっさと作れ」だけの返答に、 “コノ仕事ニ意味ハ無イ。余計ナコトヲ考エズ、サッサト片付ケロ。” と暗に言われている気がして、 喧嘩まがいの議論に陥ったことが何度かありました。(そんなことをしても解決しないのに…)

「 組織・チームの意欲や使命感に訴えかける共通善としての目的を掲げること。
組織を突き動かす強力な “Why” を打ち出すこと。
それが、これからの時代を生き抜く僕らのパワーの源泉だ。
逆にそのような旗印を持たないとき、僕らは決定的なパワーの源泉を失うことになる。」
― 出典:戦略コンサルタントが大事にしている 目的ドリブンの思考法
― 望月 安迪 (著)

情報整理で使う 5W1H に優先順位を付けるなら、「”Why(なぜ)”が第一である」と考えています。
理由は、それが”要望の出どころ”だから。

業務改革やシステム化の開始時に「なぜやるのか?狙いは何か?」の明文化が出来ていなかったり、 上手く人に説明が出来ない事態は良くない兆候です。これから始める取組みの目的や要望を掴めていなかったり、 お客様との認識齟齬がある可能性があります。その場合は、落ち着いて事実を認め、 改めてお客様に確認を取ることからやり直す…ということが往々にしてあります。

聴き出せていない・引き出せていない・掘り下げられていない・裏取り出来ていないなど、 明らかに情報が欠落している・材料が揃っていないということになります。

時には、お客様の中でも語る人の立場や考え方が異なる場合があり「●●明確化プロジェクト」と 背景や理由を明らかにすること自体が 1 つのプロジェクト(我々の業務)になる場合もあります。

また、心地良い言葉を並べただけ・綺麗な資料が作れただけで、安易な達成感を味わってしまい、 実は仮説のままで進行していた…と後から発覚することもあります。

プロジェクトのキックオフ、提案や見積りの依頼、設計・開発フェーズの頭出しなど、 人に伝える機会の折に、時間の都合と言い訳して端折りがち…。

「背景や理由って超大切」、自戒を込めて残しておきます。

配信日:2024年2月9日

長榮 智和 / Tomokazu Nagae
ITストラテジスト / プロジェクトマネージャ / システムアーキテクト / PMP

2002年新卒入社。大手電機メーカー様の業務に長年従事。要件定義から開発/導入/運用/再構築と各フェーズを経験。 後半の10年程は、SCM・PSI領域の見える化(BI)業務にて PM・IT企画構想担当。中国(蘇州)・インドネシア(ジャカルタ)への海外出張も経験。 現在は、BI・IT コンサルタントとして、業務整理・業務改善・データ可視化などに携わっている。

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