【BIコンサルタントが語るコンサルコラム】
第39回:違和感との対峙
第39回:違和感との対峙
いつもお世話になっております。IT コンサルティングサービス部の長榮(ナガエ)と申します。
システム構築・IT・業務改善・業務改革に関する情報や、業務において日々感じていることを、
この場をお借りしてお話しさせて頂くコーナーです。今回は 39 回目。
発作的に読み返す書籍。レジデント(Resident)とは、研修医のことです。
過去(※第3回コラム参照)に軽くご紹介しただけですので、改めて掲載しておきます。
「 嫌な予感とか、縁起が悪い行いといったものには、たぶんそれなりの裏付けがある。
過誤が起きる前にあった「予兆」みたいなものも、集めるときっと、何かの法則が見つかるのだと思う。
「ああ、やっぱり」と納得できるものから、「急変に当たりやすい医師の当直日」みたいなオカルトじみたものまで、
予感にはいろいろなものがあるけれど、それは「悪い流れ」の警告だから、それを見逃してはいけない。
たとえば、「検査の結果を自問する」とか「自分の判断と患者さんの症状との解離を、自分で勝手に説明してしまう」
などがこれに当てはまる。「普段はやらないこういうことを自分がしている」という、この時点で、
状況は何か悪い流れに入っている。自分が普段どう考え、どう振る舞い、どう判断しているのか、
それをパターン化して自覚しておくことで、そうした「予感」とか「お告げ」みたいなものを、
ミスを防止するための道具として援用することができる。」
― 出典:レジデント初期研修用資料 医療とコミュニケーションについて
― medtoolz(著)
「オンスケ!」や「前倒しで順調!」など、前向きなキーワードが飛び交うプロジェクトの進行中でも、
勘や直感が「何か違う」と告げてくることがあります。違和感・胸騒ぎ・気持ち悪さを感じる瞬間です。
「なんとなーくこのままでは上手くいかない気がする…」という厄介なヤツ。
実は、お客様の要望が丸々抜け落ちているとか、既存機能との整合性が保てておらずチグハグなものを懸命に作り上げているとか。
早期に自分で気づければ良いのですが、言語化出来ずにしっくり来ない感じが続く場合には、
「何だか”気持ちが悪い”んだけど、気付かないとマズい大切な事を忘れていないかな?」と呟きます。
自分の話を聞いてくれるチームメンバーや別プロジェクトの同僚に、違和感の正体を掘り下げてもらうと、
何気なくポロっと出た言葉や小耳に挟んだ噂話が切っ掛けになり、正体判明・窮地を脱する、といったことが、
往々にしてあります。一人で抱え込まず、その違和感を共有することで、新たな視点が見つかることも多いのです。
こうした違和感・気持ち悪さは、自分の基準からの逸脱や、これまでの経験に基づく予測パターンに当てはめた結果、外れ値に該当したケースなのでしょう。
「経験や学習のデータベースがエラーを吐く」と表現するとしっくりきます。
案外アテになるもので、見逃してはいけないと考えています。
配信日:2024年9月20日
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