【BIコンサルタントが語るコンサルコラム】
第2回:「ゲリラ戦」と「草の根運動」

第2回:「ゲリラ戦」と「草の根運動」

いつもお世話になっております。
コンサルティングソリューション部の長榮(ナガエ)と申します。
システム構築・IT・業務改善・業務改革に関する情報や、業務において
日々感じていることを、この場をお借りしてお話しさせて頂くコーナーです。
今回は 2 回目。

我々がご支援している「データの見える化」は、よく「費用対効果を説明し難い」と
言われます。成果が出ない、効果が見えにくい、社内で評価されない、などなど。
大規模な DWH(データウェアハウス) や高度な分析ツールを新規に導入する
場合には、それなりの理由と効果の説明が必要となり、周囲への納得感は非常に
大切です。
十分な予算・多才な人材・豊富な時間があれば、綿密な計画を立て、じっくり
腰を据えて取り組むべきです。
しかし、ビジネスの現場では、十分な戦力(予算・人員・時間)を揃えられない
ケースが大多数です。
また綿密な計画も、変化が激しく不確実な社会情勢においては、
ただの願望にしかならないことも…。
そこで我々がご提案しているのは「ゲリラ戦」。

つまり「実データによる劇的なビジネス効果を出せそうな(出せた)ストーリー」を伴った
“デモや事例作りに集中” します。
経営層のご理解や良い評価・効果が得られればどんどん推し進め、得られなければ
直ぐに破棄・撤退して次に移り、「費用対効果」から「やらねばならぬ」への転換を狙います。
(※勿論、費用対効果が出ればベスト)

この勝ちパターンを見つけ出すことが、最初に取り組むべき事項になります。
並行して、周囲のユーザの為に「ツール・データの利活用環境を整える = 草の根運動」も進めます。 IT部門・事業部門と一緒になって、必要な時に必要なデータが容易に見える化できる 状態を徐々に作りあげます。
機動力で「ゲリラ戦」をこなして、絶えず「草の根運動」を進めて行く。

正攻法や王道をちょっと脇に置いて、新たな戦略(戦法)に加えてみては如何でしょうか?

配信日:2021年1月14日

長榮 智和 / Tomokazu Nagae
ITストラテジスト / プロジェクトマネージャ / システムアーキテクト / PMP

2002年新卒入社。大手電機メーカー様の業務に長年従事。要件定義から開発/導入/運用/再構築と各フェーズを経験。 後半の10年程は、SCM・PSI領域の見える化(BI)業務にて PM・IT企画構想担当。中国(蘇州)・インドネシア(ジャカルタ)への海外出張も経験。 現在は、BI・IT コンサルタントとして、業務整理・業務改善・データ可視化などに携わっている。

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