【BIコンサルタントが語るコンサルコラム】
第20回:正解なんてあるの!?
第20回:正解なんてあるの!?
いつもお世話になっております。コンサルティングサービス部の長榮(ナガエ)と申します。
システム構築・IT・業務改善・業務改革に関する情報や、業務において日々感じていることを、
この場をお借りしてお話しさせて頂くコーナーです。今回は 20 回目。
今回は第11回と同じ書籍から引用。巻末に「天使の助言」が記載されています。
みんなに問題を解決する機会を与えなさい。
解決策を与えるのではなく、正しい方向に導くのです。
その過程で誰もが何かを学ぶことができます。
― 出典:アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣 ~天使の助言 No.42~
― ヴェンカット・サブラマニアム、アンドリュー・ハント
データ可視化を進めておられるお客様から「正解か分からない」「どのように進めるのが正解?」とお悩みが寄せられます。
「これで万事 OK!」という正解は我々にも無く、最適解はお客様ごとに異なります。
企業文化・取組状況・内容・段階など様々ゆえ、じっくりヒアリングをさせて頂いて、一緒に対応を検討します。
時には「ありがとう!考え直しますね!」と、お話のみで満足されるお客様もいらっしゃれば、
「まずは周囲を巻き込む作戦を一緒に練ろう」と裏プロジェクトが立ち上がる場合もあります。
ご参考に、データ可視化を進める上で、我々の経験に基づく「方法論」の幾つかをメモしておきます。
「この方向で進めてみよう」「一旦やってみよう」と「納得解」を形成するきっかけになれば幸いです。
■データ可視化のポイント
- まずは「実績」をしっかり管理する
→ 売上/利益/原価/在庫/工数/顧客/リード/…など、結果数をカウントして可視化する
→ 結果数は、可能な限り早期に確認が出来るようにする (Ex. 昨日までの売上が今朝には見える)
- 「実績の管理」に時間と工数を掛けない
→ 「自動で集計が出来ていること」が「当然のレベル」になるまで昇華させる
→ 出来ていない場合は、早急に自動化・効率化の対応を行う
- “可視化(分析)する” とは “何かと比較する” ことゆえ、適切な比較対象を検討する
→ “未来” と比較:計画差、計画比(達成率)、着地見込み、…
→ “過去” と比較:前月比、前年同月比、前回差(Gap)、…
→ “横軸” で比較:事業別、部署別、商品別、…
- 最重要事項は「見込=直近の予測や予想」への対応
→ 見込の確度を上げる施策や取組みに思考・能力・リソースを割く
→ 見込と実績の乖離原因を究明し、策を検討し、対策を講じる
- 良いモノは “より良く”、悪いモノは “より悪く” 見せて取捨選択を促す
→ 対応の優先順位を事前検討しておき、その順に良い・悪いを具現化する
→ “これは自分のミッションである” と腹落ちするメンバーを増やす
- 見てもらう活動(プロモーション)を必ず行う
→ 「良いものだから利用してみてください」を繰り返す
→ どのように良いのか?なぜ良いのか?を説明する
- 経営幹部の熱意が重要
→ 「事実(データ)を重んじる姿勢を社内に浸透させねばならぬ」という、
熱意と後押しがプロジェクトを前に進める
配信日:2022年7月15日
ITコンサルティング活用事例インタビュー
株式会社エイワハウジング様
部門間連携と情報の精度を高めるルールづくり・定着化
組織内の業務連携プロセスに課題を抱えておられました。顕在化していた課題の根本原因は何か。本質的な課題の整理とその解決施策の立案をご支援させて頂きました。
弊社ITコンサルティングサービスについては、下記よりご確認ください。