【BIコンサルタントが語るコンサルコラム】
第26回:最初はおもちゃ
第26回:最初はおもちゃ
いつもお世話になっております。IT コンサルティングサービス部の長榮(ナガエ)と申します。
システム構築・IT・業務改善・業務改革に関する情報や、業務において日々感じていることを、
この場をお借りしてお話しさせて頂くコーナーです。今回は 26 回目。
画面を覗きこんだ偉い人が「お前達は何して遊んでんの…?」と呟いて去っていく…。
数年前まではよくありました。見せ方・配置・配色などに悩み、グリグリ動かす BI レポートは異様だったのかも。
(もう少しマシな声掛けがあるでしょうにっ!) と思っていたのは秘密です。
『 まずは、行動なのである。行動をして試行錯誤を重ね、もがいていく間に、
やがて納得できるストーリーが出てくる。そしてそのストーリーに腹落ちしながら、さらに前進するのだ。
(…中略…)
孫氏にしても永守氏にしても、イーロン・マスク氏にしても、いま「未来をつくっている」
経営者たちが、ストーリーで物事を語るのは偶然ではない。
未来を生み出すためには、ストーリーで周囲をセンスメイクさせることが必要なのだ。
そうすれば、事前には「ありえない」と思われていたことが、事後的には「ありえる」のである。未来はつくり出せるのだ。
これは妄信でも、精神論でもない。
カール・ワイクという既に齢80歳を超える希代の組織心理学者が長い間訴え続けてきたことであり、
いま多くの経営学者が指示する、世界標準の経営理論なのである。』
― 出典:世界標準の経営理論 | 第23章 センスメイキング理論
― 入山 章栄 (著)
ここ数年は「こんなの使えるんじゃない?」「海外サイトでイケてるサンプルを見つけた!」「これに業務データで置き換えてみたら?」と、
面白そう・時間があれば作りたい・取組みたいが出来てない等々をウィッシュリストとして残し、
偶然空いた隙間時間に調査や作成を行っています。
初めはちっぽけな「おもちゃ」が、実際の業務適用や会議利用を想定してメンバーと議論・試行錯誤を重ねて
徐々に精度を上げていくことで、単純で唐突な思いつきや作っただけの技術披露ではない、
お客様に語ることが出来る「論理やストーリーを伴った高度なサンプル」が仕上がっていくのです。
あのお客様ではこんな風に見てた・あの担当者様はこの点を管理項目にしていた・
あの業種では別の比較方法で予測業務に生かしていた・あの課題はこんな風に解決した、…という具合に、
これまでの実務や見聞きした業務の観点を盛り込んでいきます。
ありがたいことに、このようにしてこれまで数年掛けて作り溜めてきたサンプルの BI レポートが、
「これこれ!」「まさにそれが欲しかった!」と絶賛して頂いて案件化することが増えています。
また、副次的産物として人材育成にも役立っており、動作するサンプルが「背景や狙い」と一緒に、
経験者から初心者へ語り継がれていきます。
流石に「おもちゃ」をご覧頂くことは出来ませんが、サンプルの一部をご紹介しておきます。
- 経営ダッシュボード … 売上と利益を組織/事業/品目/時系列(年度/四半期/月次)で可視化
- 予実の可視化 ………… 予算と実績と達成率を商品/カテゴリ/得意先/担当者で可視化
- 頻出単語の可視化 …… 文章データの形態素解析結果をワードクラウドで実装
- 繋がりの可視化 ……… あるデータの関係性をネットワークグラフ(Force Chart)で実装
配信日:2023年1月19日
ITコンサルティング活用事例インタビュー
株式会社エイワハウジング様
部門間連携と情報の精度を高めるルールづくり・定着化
組織内の業務連携プロセスに課題を抱えておられました。顕在化していた課題の根本原因は何か。本質的な課題の整理とその解決施策の立案をご支援させて頂きました。
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