【BIコンサルタントが語るコンサルコラム】
第31回:クリエイティブであるということ

第31回:クリエイティブであるということ

いつもお世話になっております。IT コンサルティングサービス部の長榮(ナガエ)と申します。
システム構築・IT・業務改善・業務改革に関する情報や、業務において日々感じていることを、 この場をお借りしてお話しさせて頂くコーナーです。今回は 31 回目。

高校時代、無類の数学好きの同級生は、
問題・解き方と共に掲載箇所まで丸々頭に入っている凄い人でした。
テスト直後の人だかりの中で、平然と「え?これは、問題集〇〇ページの□□番と同じだよ。」と言うのです。

「 練習問題、例題を沢山解く、そうしたことを行うと、そうでない時よりも応用ができる。
それは情報、素材のいろいろな使い方を記憶するからなのだ。そして、それらと類似した状況が
現れれば、以前の使い方を思い出す、それが練習が移転の可能性を高めることの理由である。」
― 出典:私たちはどう学んでいるのか ― 創発から見る認知の変化
― 鈴木 宏昭 (著)

「~なことできる?」「~を実現するには?」など、お客様からの質問や要望にその場で回答が出来ることは、 持ち帰り調査や検証の手間が省けるだけでなく、何より技術力・ノウハウ保有の証明・信頼感に繋がります。

この「即時回答能力」を養うには、前提として知識と経験が身に付いていることが不可欠となります。
知識・経験は業務遂行上で何よりも重要であり、粘り強く継続して学習することが大切です。

「ビジネスに起こる変化や技術の進化などに対応するために、新たな知識やスキルの習得を目的として学ぶこと」として、リスキリング(Reskilling)が話題ですが、言われてからやるようでは遅いのではないでしょうか?
IT に限った話ではなく、学ぶ人は他人に言われなくても日々の生活の中で学ぶ時間を確保しています。
学ばない人は何をしても学ばないのです。これは、教えられていない(教育を受けていない)とか、 時間が無い(多忙である)などの次元ではないように思います。

創造的で独創的な、価値あるモノ造りを行う・クリエイティブな仕事ができるようになるには、 数多くの課題(例題)に対応し、それらを記憶し(思い出せる仕掛けを作り)、 沢山のお客様の対応(応用問題)を行うことでしか身に付かない、と考えています。
時折耳にする「クリエイティブな仕事がしたい」との主張や想いは理解できるのですが、 基礎が無い人や経験不足の人がいきなりクリエイティブな仕事を行えるようになることは難しいでしょう。

「これは、〇〇様の対応で作成した BI レポートのパターンですね。確か 2 年ほど前にやったハズ…。」
と当部門の技術エースが口にします。
彼の言葉を聞きながら、ふと無類の数学好きの同級生を思い出したのでした。

配信日:2023年11月13日

長榮 智和 / Tomokazu Nagae
ITストラテジスト / プロジェクトマネージャ / システムアーキテクト / PMP

2002年新卒入社。大手電機メーカー様の業務に長年従事。要件定義から開発/導入/運用/再構築と各フェーズを経験。 後半の10年程は、SCM・PSI領域の見える化(BI)業務にて PM・IT企画構想担当。中国(蘇州)・インドネシア(ジャカルタ)への海外出張も経験。 現在は、BI・IT コンサルタントとして、業務整理・業務改善・データ可視化などに携わっている。

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