【BIコンサルタントが語るコンサルコラム】
第18回:優先と最優先と取捨選択

第18回:優先と最優先と取捨選択

いつもお世話になっております。コンサルティングサービス部の長榮(ナガエ)と申します。
システム構築・IT・業務改善・業務改革に関する情報や、業務において日々感じていることを、
この場をお借りしてお話しさせて頂くコーナーです。今回は 18 回目。

今回も書籍から引用です。PM 関連書籍の中で、強くオススメする 1 冊です。

『 メタ意思決定、すなわちどの意思決定に時間を割くのかという意思決定のスキルは、とても重要です。』
― 出典:アート・オブ・プロジェクトマネジメント – マイクロソフトで培われた実践手法
― スコット・バークン

現在、お陰様でお客様から多くのご要望を頂いており、当チームのメンバーはフル稼働で対応を行っています。
管理しているタスクリストは、新規のご要望や改修の作業依頼による行の追加と、その対応を行って完了にするグレーアウト(論理削除)を繰り返しています。
ここ数ヶ月は、残タスクの「総数が減っていく」という感覚が無い為、多少の疲労感が伴っていることは否めません。

ですが、決して徒労という訳ではなく、心地良い疲労感なのです。残タスク総数は減らずとも、 着実に進捗している、確実にお客様の要望に沿った対応ができている、信頼を獲得できている、という実感が伴っています。

心地良い疲労感でいられるのは、この「リストへの追加と消込み」をお客様と一体で実施できているからです。
必ず 1 週間に 1 回、状況と進捗のご報告を行い、新規追加は内容を明らかにし、全体を鑑みて優先順位を確定させます。
勿論、優先順位の決定権は基本的にお客様にある為、内容を丁寧にご説明し、適切な情報開示を心掛けます。

その昔、先輩に「”優先度1″と”優先度2″には、大きな壁がある。最優先と判断されたものを着実に対応すること」と教わりました。
まずは 1 を片付け、終われば 2 を 1 へ繰り上げるか、再度全体から優先度の見直しを行う訳です。

大学時代の恩師にも同じような言葉を頂いていました。「何かを選択するということは、他方の何かを捨てることなんですよ」と。
当時の恩師は、大学長としての業務も行っておられる多忙の中、各種の論文に目を通し、我々の実験の進捗に細かく気を配り、困った時には丁寧に相談にのって下さったり、アドバイスをしてくださる、終始穏やかな方でした。

最優先を適宜判断し、黙々と着実に取り組むこと。凄く地味ですが大切なことです。

配信日:2022年5月25日

長榮 智和 / Tomokazu Nagae
ITストラテジスト / プロジェクトマネージャ / システムアーキテクト / PMP

2002年新卒入社。大手電機メーカー様の業務に長年従事。要件定義から開発/導入/運用/再構築と各フェーズを経験。 後半の10年程は、SCM・PSI領域の見える化(BI)業務にて PM・IT企画構想担当。中国(蘇州)・インドネシア(ジャカルタ)への海外出張も経験。 現在は、BI・IT コンサルタントとして、業務整理・業務改善・データ可視化などに携わっている。

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