【BIコンサルタントが語るコンサルコラム】
第17回:自問他問

第17回:自問他問

いつもお世話になっております。コンサルティングサービス部の長榮(ナガエ)と申します。
システム構築・IT・業務改善・業務改革に関する情報や、業務において日々感じていることを、
この場をお借りしてお話しさせて頂くコーナーです。今回は 17 回目。

みんな大好きコトラー。「近代マーケティングの父」や「マーケティングの神様」と言われています。

なぜその人はあなたの企業やその商品を選んだのか、
その本当の理由を理解するためには、直接会話することが重要です。
― フィリップ・コトラー

新人の頃、「どうやってそれを確かめたの?」と先輩から頻繁に確認を受けました。
ある条件で実施するデータ取得・登録/変更/削除の作業など「終わりました(やりました)」だけでは駄目。
「対応と共に、その確からしさも検証せよ。それも含めて納品物だ。」という訳です。

このお題目への対応方法は、ひたむきに「自分へ問いかける」ことでした。誰に指示されずとも、 自分に問いかけるのです。「どうすれば正しいことを説明できるかな…?何が正しい姿かな…?」と。

さて、この視点をビジネス側に引き上げて、プロジェクト・取組み・改善活動・プロセス変更においても、 お客様と一緒に「確からしさの検証」を行うことを意識しています。実施したことは正しかったのか?や どのような反応・結果が出ているのか?また、どうすればその反応や結果を捉えることができるのか?などです。

Web や HP のアクセス数やクリック率の考え方と同じく、我々がご支援する可視化プロジェクトにおいては、 発行済み Power BI レポートのアクセス数が確認できるように工夫し、ご提案をしています。
Power BI にはデフォルトでレポート個別のアクセス数を確認する機能がありますが、 これに少し手を加えて、全レポートのアクセス数を集計・可視化し、週次でご報告を行いつつ、 お客様内でも確認が可能な状態にします。
つまり、個別レポートだけでなく、アクセスログの分析レポートも可視化プロジェクトの納品物にするのです。

利用ユーザや組織のマスタを結合し、どの部署の誰が?いつ?どのレポートを参照したのか?を確認したり、 導入したレポートの立ち上がり(初動)はどうか?ユーザ説明会などイベント後のアクセス数は伸びているか?
毎日継続した閲覧があるか?当初の目論見通りか?…等々。
レポートのアクセス数は「可視化の取組みの確からしさを検証する貴重な材料」の 1 つとなります。

取得した材料を元に仮説を立てて(自問)、利用者へ直接確認(他問)を行います。
「当初の目的を達成できましたか?」「使い物になりますか?」「閲覧頻度が落ちていますが何故?」と。

「言われた物を作りました(やりました)」で終わらせないこと。大切なことだと考えています。

配信日:2022年4月14日

長榮 智和 / Tomokazu Nagae
ITストラテジスト / プロジェクトマネージャ / システムアーキテクト / PMP

2002年新卒入社。大手電機メーカー様の業務に長年従事。要件定義から開発/導入/運用/再構築と各フェーズを経験。 後半の10年程は、SCM・PSI領域の見える化(BI)業務にて PM・IT企画構想担当。中国(蘇州)・インドネシア(ジャカルタ)への海外出張も経験。 現在は、BI・IT コンサルタントとして、業務整理・業務改善・データ可視化などに携わっている。

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